東京国立近代美術館と李香欄

翌日(2月12日)、京橋にある東京国立近代美術館のフィルムセンターに行きました。突然ですが、この写真の女性を御存知でしょうか?
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山口淑子さん、別名を李香蘭といって、1920年に嘗ての中華民国で生まれた日本人です。1938年当時、日本の占領下にあった満洲国で、満洲国の国策映画会社から中国人と偽って(事情は省略します)映画デビューして、大変な人気を博しました。日本の映画にも出演していますが、女優であると同時に歌手でもあり、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本と中華民国での大スターだったそうです。日本が敗戦すると、祖国を裏切って日本に協力したとして、(日本の軍部が、国策をかねて、圧力をかけて作らせていた映画も有りましたからね)中華民国の軍事裁判にかけられ、あわや死刑になりかけたのですが、『実は、私は日本人です』と訴えて、日本からその証拠を取り寄せて、それらを提出して助かった、という数奇な運命の持ち主です。そして、彼女の事を知る切っ掛けになった場所が、東京国立近代美術館のフィルムセンターだったのです。
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ここは良いですよ。とても素晴らしい。有料の展示室での催事とか、昔の、それも、まず観た事が無いくらい古い名作を上映するホールとかは、それぞれの方のお好みです。しかし、それらとは別に図書室があるんです。ここが特に良い。映画に関する書物、資料、写真集とかがふんだんに有って、自由に見る事が出来ます。しかも、タダ!それらを読むための椅子などもあって、映画好きの人にはたまりません。私がもし東京に住んでいたなら、暇な時は、一日中ここで遊んでいるでしょうね。ここで、李香蘭さんの写真集を見たんですよ。いや~あ、凄まじい美しさでしたね。ここに載せた一枚の写真では表わしきれない、本当に比類のない美しさでした。気になる方は、ぜひ、フィルムセンターにお出かけ下さい。彼女は、日本に帰国後、女優になったり、テレビのワイドショー『3時のあなた』の司会をしたり、果ては、参議院議員にまでなっているんです。この様な数奇な運命をたどった人だけが持つ、あの独特の美しさは、もう、東京国立近代美術館のフィルムセンターの蔵書の中でしか、見る事は出来ません。また、大映の看板スターだった、あの市川雷蔵さんの写真集や、彼に関する書物もあって、とても読み応えがありましたね。
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いや~っ、本当に素晴らしい所でしたね。あっ、それと、図書室の受付の女性も、とても可愛い人でしたよ(^O^)。

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